固定金利住宅ローンはフラット35、フラット20がおすすめ
この記事を書いている時点(2008年3月)では、まだ歴史的な低金利は続いています。また、金利の先高感も遠のいているので固定金利水準も低い水準でとどまっています。
このような状況では、15年〜35年の長期間にわたり金利が固定される固定金利住宅ローンを組むには絶好のタイミングだと思います。 roadhouseaviation.com
このような長期固定金利住宅ローンを組むならば、真っ先に検討しなければいけないのがフラット35です。
フラット35は、民間の金融機関が貸し付けを行う住宅ローンであるものの、その裏側では住宅金融支援機構という公的機関が買取・保証を行っています。
そのため、通常の住宅ローンに比べ、かなり優遇がなされています(実は、表面的にはわかりづらい優遇も結構あります。)
フラット35のメリットは次の点になります。
- 金利が低水準
- 金融機関は、固定金利で住宅ローンを貸付けることを嫌いますので、一般的に金利は高くなりがちです。でも、フラット35では金融機関が住宅金融支援機構に住宅ローン債権を譲渡することができ金融機関のリスクを低減できます。そのため、金利は低水準に抑えられています。
- 保証料無料
- 通常の住宅ローンでは金利とは別に住宅ローン残高の0.2%程度の保証料を払う必要があります。ただ、フラット35では支払う必要はありません。
- 繰上返済手数料無料
- 通常の固定金利住宅ローンの場合には繰上返済手数料を支払う必要がありますが、フラット35では支払う必要がありません。
- 保証人不要
- 保証人もいりません。
一方で、フラット35にはデメリットもあります。
- 物件価格の80%までの借入しか受けられない
- フラット35では、土地・建物の購入価格全額の融資は受けられません。そのため、ある程度の自己資金が必要になります(もっとも、住宅ローンを借りる場合には、自己資金があったほうが返済額が少なくなるのは事実ですので、あまりデメリットとはいえないかもしれませんが・・)
- 団体信用保険に別途加入する必要がある
- 通常の住宅ローンでは団体信用保険料がローン金利に含まれている、ということも結構あります。一方で、フラット35では、団体信用保険料は別途かかります(借入期間35年の場合、借入金額1千万円あたり初年度28,100円、15年目20,200円、30年目6,700円が目安のようです)。
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このようにメリット・デメリットはありますが、一般的にはフラット35は通常の長期固定金利借入よりも有利になるケースが多いと思います。
ですから、20年〜35年程度の住宅ローンを組む場合には、私は、フラット35(あるいはフラット20)を選ぶことをおすすめします。
住宅ローンの借入先選びが難しい・・さて、次に問題になるのが、フラット35(あるいはフラット20)をどの金融機関で借りるのか?ということです。
実は、フラット35(フラット20)の金利・手数料は金融機関が独自で決めます。ですから、どの金融機関で借りるのかにより金利・手数料に差が出てきます。
次のページでは、主な金融機関の金利・手数料の比較をしてみようと思います。