将来景気が悪くなると思う人

将来景気が悪くなると思う人は、住宅ローンの借り入れ時には変動金利を選択することをおすすめします。


景気が悪くなると、企業は設備投資等をする意欲を失います。ちょうど、バブル崩壊後の日本企業がそうだったように、むしろ、借り入れを返済しよう、という動きも見られます。

そのため、銀行からお金を借りる借り手がいなくなってしまうため、金利はどんどん下がっていきます。こうして、景気が悪くなると一般的な金利水準は低くなってくるのです。さらに、一般的な金利水準が低くなることに連動して、住宅ローンの金利も下落していきます。


つまり「景気が悪くなる」→「金利水準が下がる」→「住宅ローンの借り入れ金利が下がる」という関係になることが多いのです。

景気悪化

ところで、変動金利住宅ローンの借り入れを行うと、住宅ローンの金利水準はその時々の一般的な金利水準に連動して決まります。

そのため、将来景気が悪くなると考えている場合には、変動金利住宅ローンを組むことで、低金利を享受することができるのです。


もっとも、今、大部分の人は「将来景気が良くなる」と思っているため、現在の固定金利の水準は、それを織り込んでやや高い金利となっています。

そのため、固定金利住宅ローンとの有利・不利を考える場合には単に景気が悪くなるというだけでなく、「皆が思っている以上に景気が良くならなかった」場合に、変動金利を選択してほうが得になるのです。